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上手なコストダウン

2018年1月19日「金曜日」更新の日記

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 賢明な資金計画と並んで、ゆとりある住まいづくりのもう一つのポイントが建築費のコストダウンです。コストダウンにより住まいづくりにかかる費用を減らすことができれば、必要になる資金も少なくなるわけです。  ところが、これまでコストダウンというと、ユーザーの間にあまりいいイメージがありませんでした。確かに、従来の住宅メーカーのコストダウンは、材料の品質を落としたり下請業者への発注費をたたいたりといった「安かろう、悪かろう」型のコストダウンが多かったようです。  しかも、こうしたコストダウンではその効果はたかが知れています。木造軸組住宅の工事にかかる費用の中で、構造材や内外装材にかかる材料費は全体の約25%程度です。これを材質を落とすなどして10%コストを下げたとしても、工事費全体から見れば2.5%のコストダウンにしかなりません。  それに対して当社の「カトラン」は、構造材の品質を上げながら坪単価が28万円~と30%ものコストダウンに成功しました。その秘訣は、設計・施工と営業における徹底した無理、無駄の排除にあります。  住宅の販売価格をメーカー側から考えると、その内訳は材料費や労務費、管理費といった原価と、人件費や広告費といった経費と会社の利益等からなる粗利で成り立っています。 このうち、材料費は品質と使う量でコストが決まりますが、会社の利益を除いて、それ以外は時間によってコストが決まってくるものです。  例えば、大工の手間賃などの労務費がいい例です。労務費を落とさなくても、1人の大工が1年間に建てることのできる住宅の数を増やすことができれば、一棟当たりの労務費は下がることになります。  つまり、製造業では当たり前の設計・施工・営業からなる生産性の向上という発想を建築の現場に持ち込んだのです。  ところが、これまでの建築現場には、この生産性向上に取り組む発想がありませんでした。人件費の高い大工が現場の片づけといった誰でもできる作業に時間を割いたり、段取りの失敗で手待ち(打合せのための時間待ちや材料不足などのための仕事中断)を起こしたりといった無駄が日常茶飯事だったのです。  こうした無駄は、現場の労務費だけに限りません。必要以上に豪華な装備のモデルハウスや休日出勤、夜間訪問が当たり前の効率の悪い営業スタイル、大々的な広告宣伝費など例を挙げたらきりがないほどです。これらが原因となって、日本の建築コストを押し上げていたわけです。  住宅の品質を落とすことなく建築費を上手にコストダウンするには、非効率な営業活動や工事管理による無駄を徹底的に排除した住宅づくりを行っている住宅メーカーを選ぶことが大切でしょう。

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