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日本独自の屋根構法

2014年12月4日「木曜日」更新の日記

2014-12-04の日記のIMAGE
日本独自の屋根構法は、専門の施工技能を要し、かつ、材料入手が難しくなって、今や限られた地域か重要文化財でしか見られなくなった。日本人と住文化日本の住宅と欧米の住宅の違いで最も特徴的なのは「上がりがまち」である。すなわち、日本の住宅は外部と住宅内部を履物を脱ぐという行為で、完全に区切るところにある。建物の多くが洋風化し、ホテルやオフィスビルなど、土足による生活が定着したが、住宅だけは土足にならない。同じアジア諸国でも、中国や韓国の住宅は、土足、椅子の生活であるのに、日本では、履物を脱ぐという住まい方が定着している。従って外国では、玄関はほとんど重視されることはないが、日本の住宅の玄関は重視されるところとなり、住宅の顔と位置づける人は多い。日本では、玄関を見れば、家全体が想像できると言う人もいるくらいに、玄関のつくりや装飾にこだわる人は多い。すなわち、外部と内部を区切るという、外国にはない玄関の厳格さが、日本の住宅に受け継がれている。いくらライフスタイルが洋風化しても、この習慣が変わることはない。これも、夏の蒸し暑さに対して、体全体で調湿して、しのいできた日本の気候風土と、かかわりがあるかもしれない。
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